大阪フェスティバルホール、実はすごいホールなのです!

大阪フェスティバルホールは、2008年に誕生から50年目を迎えます。大阪フェスティバルホールが開館した1958年は、東京タワーが完成した年でもあり、高度経済成長期の始まりを予感させるトピックのひとつとして知られています。

大阪フェスティバルホールは、世界に名だたる音楽家を大阪に招き、芸術史に残る国際的なコンサートホールを目指して建設されました。特に、毎春開催されている大阪国際フェスティバルでは、カラヤン、バーンスタイン、ウォルフガング、ビルギット・ニルソン、ブーレーズ、ベルリン・フィル、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座など、そうそうたる芸術家が大阪フェスティバルホールの舞台から日本のファンを魅了してきました。

大阪フェスティバルホールの魅力は何といっても音響の良さ、残響と反響の妙に尽きるのではないでしょうか。すべての演奏家が、そして幾多の観客も、大阪フェスティバルホールの音響の良さを絶賛しています。日本のクラシック音楽界に、究極の音響空間を初めてとりいれた大阪フェスティバルホールは、半世紀もの歴史の中で、その領域をクラシックからJ-ポップス、舞踊などあらゆる芸術の世界へと広げ、今日もまた、新たなアーティストたちが、新たな感動の歴史をつづっています。

大阪フェスティバルホールの座席の特徴

大阪フェスティバルホールの特徴である音の響きは常に均一で、クラシック系のコンサートではどの席に座っても満足な音響を得ることができます。ステージは横に広く、逆に、観客席の奥行きが比較的に浅くつくられていますので、同じ大阪の厚生年金会館大ホールなどと比べてもステージはたいへん見えやすく、2700席ある観客席の全席からステージをしっかり見渡すことが可能です。

しかし、人気のJ-ポップスのライブでは、ステージの横の広がりが大きすぎ、ステージの中央でアーティストが演奏したり歌う場合には、舞台両袖の座席では見えにくいことがあるかもしれません。ステージ寄りの前のほうの席であっても、総立ちになるようなライブでは、周囲が背の高い人ばかりだと、ステージが見えにくいかもしれませんね。

大阪フェスティバルホールは、一階席の奥や二階席は急勾配がついており、ステージを見下ろすかたちとなります。また、座席中ほどにはボックス席があり、前後の席の距離が広くつくられています。これは、大阪フェスティバルホールの特徴のひとつでもあり、足元が楽で、ゆったりと座ることができ、クラシック系のコンサートには重宝します。逆に、ロック系のライブなら、ボックス席を確保する必要はないかもしれません。ゴスペラーズdressed up to the nines

大阪フェスティバルホールの座席の取り方・見分け方とは

まず、大阪フェスティバルホールの座席の配置から説明しましょう。大阪フェスティバルホール1階の座席は、ステージ最前列からABC順にP列まで、そしてボックス席を挟んでAA列、BB列、CC列から最後尾のPP列まで並んでいます。また、1階の座席、2階の座席ともに、レフトサイドとライトサイドに分けられ、それぞれ中央側からA-1、B-1、C-1とホール外側に向うほど数字が大きくなっています。

大阪フェスティバルホールは、概ねホーム中ほどのボックス席上方あたりから2階席がはじまります。2階席も二つのサイドに分けられ、最前列からABC順にQ列まであります。大阪フェスティバルホールの座席の取る場合には、これらの座席配置を参考にして下さい。大阪フェスティバルホールの座席の取り方でアーティストが一番よく見えるのは、レフトサイド、ライトサイドともにA列からP列までの1番から16番までです。また、1階席のAA列以降の座席を取るより、2階席の前列の方が視界が開けて開放感があります。この場合には2階席のレフトサイド、ライトサイドともにB列からF列までの1番から16番を確保することをお勧めします。

さて、現在、大阪フェスティバルホールの立替の計画が進行しているようですが、日本における音響設計の頂点ともいえる大阪フェスティバルホール。ぜひとも後世に残してほしいものです。

Copyright © 2007 大阪フェスティバルホールの座席の取り方・見分け方